ベランダ野菜に飛来するテントウムシ
テントウムシは食性から分類すると草食性、肉食性、菌食性に分けられますが、害虫扱いされているのは2種類のテントウムシです。
ニジュウヤホシテントウとオオニジュウヤホシテントウはナスの葉を食害するテントウで黒斑が28個あることから名前の由来にもなっています。
黒斑の数が名前の由来になっているテントウはナナホシテントウが有名ですが、同じ種類でも黒斑の数や大きさなどが個体で変化することがあります。
ナミテントウ
ナミテントウはアブラムシやカイガラムシなどを捕食する肉食性のテントウムシで翅の模様パターンが200種類以上も確認されています。
画像にみられるような黒色に赤の斑点がある個体が私のベランダの野菜では良く見かけるナミテントウで黒斑の数も2個と4個と多くありません。
これくらいの違いであれば同じ種類のナミテントウと判断できますが、赤に黒斑や茶色に黒斑になるとナナホシやニジュウヤホシと見間違えるかもしれません。
ナミテントウは成虫の定着性が高いので、捕食するアブラムシがいる限り成虫になってもアブラムシを駆除してくれます。
ヒメカメノコテントウ
ヒメカメノコテントウは4mm程度の小型の肉食性テントウで翅の黒斑が人の顔のようにも見える面白い模様をしています。
ただし、翅の模様は1つのパターンだけでなく黄色に黒い背すじがある個体もいるので違う種類と見誤ることもあります。
キイロテントウ
うどん粉病はカボチャやエンドウ、ゴボウ、キュウリ、パセリなどの野菜で発生しますが、まれに菌食性のテントウが飛来することがあります。
私のベランダで確認している菌食性のテントウムシはキイロテントウ、シロホシテントウの2種類です。
キイロテントウは体長5mmにも満たない小型のテントウで黄色一色の翅と白い胸にある一対の斑紋が特徴です。
シロホシテントウ
シロホシテントウは体長がキイロテントウと同じくらいで黄褐色に白の斑紋がきれいな小型のテントウムシです。
見つけたのはナスの葉の裏でうどん粉病の発生もない状況なので、移動中にベランダに迷い込んだのでしょう。