オクラの黒根病
オクラの黒根病は土壌の中に潜む病原菌(糸状菌)が根に感染する病気です。病原菌が根に感染するとその部位は褐変します。
しかし根に感染した菌はその部位から移動はしません。つまり根が黒くなるほど土の中に病原菌が多いことになるわけです。
画像は市販されている培養土で発芽したオクラの根の状態です。根が全体的に黒くなっているのがわかります。この菌は培養土だけではなく、赤玉土にも潜んでいます。
この菌の特徴は感染した部位が腐敗するのではなく成長が阻害されることです。その結果、オクラは根から養分をうまく吸収できなくなります。
土の中にこの菌が多いと根全体が菌に寄生されてほとんど大きくなることもできずに最後は枯れてしまいます。
本病原菌が確認できた土は赤玉土やアイリスの粒状培養土です。残念ながらこれらの土ではオクラを育てることはできません。