トマトの尻腐症

 

トマトの尻腐れ症はカルシュウム不足による欠乏症とされています。カルシュウムがトマトで不足する原因にはいくつかあります。

 

その一つは土の中にカルシウムが欠乏している状態です。カルシウムは食部が育つための養分ではありますが土壌の酸性化を中和する役割もあります。

 

そのほかには土壌中にカルシウムが十分に存在している状態で欠乏症が発生することがあります。

 

この原因はトマトの葉が茂り過ぎてカルシウムが果実に十分に移動できない状態になってしまうことです。

 

このトマトの葉の茂り過ぎを防止するには苗の植える時期がポイントになります。それはトマトの一番花が咲いてから植えることです。

 

 

トマトの苗は花を咲かせることで栄養成長から実を結ぶ生殖成長へ変わります。これがトマトの葉の茂り過ぎを防いでくれます。

 

またトマトの尻腐症は大玉のトマトで起こりやすく品種でも差があるようです。例えば多数病害抵抗性の品種などがその例になります。

 

多数病害抵抗性品種は病害の抵抗性は強くても肥料吸収の低いものが多く欠乏症などにもなりやすいのです。

 

 

また尻腐症は上位の節ほど発生しやすい傾向があるので茂り過ぎた場合は枝葉を除去することも必要です。

 

尻腐症が発生した品種は今まで育てた中で2つだけです。大玉トマトの桃太郎ファイドと中玉トマトのフルティカです。