病害の原因
そら豆の立枯れ病
野菜の病気は糸状菌と呼ばれるカビ、細菌、ウイルスなどによって引き起こされますが、その7〜8割はカビが原因と言われています。
カビによる病気にはカビの胞子が野菜の葉や根の表面に付着し、菌糸が植物体内に侵入することで発病します。
地上部の葉や茎に発生するカビにはうどんこ病、疫病、べと病、灰色カビ病で、根に発生するものは黒根病や立枯れ病などがあります。
オクラの黒根病
特に根に侵入するカビには「オクラの黒根病」や「そら豆の立枯れ病」などがあり、黒土や赤玉土などにカビがいることで発病します。
細菌は水で移動しますが、葉の気孔や害虫による食害痕などの傷口から植物の体内に侵入して増殖することで発病します。
増殖した細菌はカビと同じようにいつまでも土壌中で生き続けるので、同じ病害が繰り返して発病します。
細菌病には白菜やダイコンを腐敗させ悪臭を放つ軟腐病やトマト、ピーマンに発生する斑点性細菌病などがあります。
ジャガイモのモザイク病
ウイルス病はアブラムシなどを媒介として、野菜の生きた細胞内で増殖し、発病します。
ウイルス病に感染した植物は苗やさし木、わき芽とりなどの作業でも感染が広まるので、発病したら発病株は早めに除去します。
ジャガイモのウイルス病はアブラムシで感染が拡大しますが、感染したウイルスは芋の中に残存するので、種イモとして使用すると再発します。
ウイルス病は気温で病気の症状がマスクされることが多く、20度前後の涼しい気温でに発病することが多く、葉の奇形や褐変枯死などの激しい症状をしまします。