害虫に関するQ&A
ニジュウヤホシテントウはナスの葉を食害する害虫で1頭で1日2〜3枚の葉を食害してうので要注意です。
成虫の食害がある場合は成虫を見つけて駆除することに加えて、卵が葉の裏に産卵されていないかよく確認します。
ハダニは乾燥した状態で発生しやすく、葉を吸汁しながら移動していくので、緑色の葉に黄色の斑点が現れたら葉の裏を確認してみましょう。
体長は1mm程度とかなり小さくわかりずらいので、虫メガネなどの拡大鏡で確認するとはっきりわかります。
葉を吸汁する害虫としてハモグリバエとアザミウマがいますが、葉脈に沿って不定形の傷のようなものがあれば、アザミウマの可能性があります。
アザミウマが果実の小さい時期に吸汁することで吸汁された部分の成長が止まり奇形の果実になることがあります。
アブラムシに寄生するアブラハバチが幼虫の体内で成長するとアブラムシの幼虫は丸くてかたい殻(マミー)になります。
アブラムシは紫外線の当たらない下葉で増殖しやすいので、下葉でマミーを見かけることが多くなります。
ヨトウムシは小さな幼虫のうちは集団で葉が透けるように表皮だけ残して食害しますが大きくなると1回の食害量も多くなります。
食べた野菜を消化するまで葉の付け根などの見つかりにくい場所に隠れているので注意して探すと見つかります。
ヒラタアブの幼虫は気温が低い時期でもネギやニラで越冬しているアブラムシを捕食してくれる益虫なので大切に扱いましょう。
テントウムシは肉食性、草食性、菌食性に分かれますが、肉食性がアブラムシの天敵の昆虫になります。
ナナホシテントウは有名ですが黒い体色に赤の斑点が特徴のナミテントウや黄色の体色に黒の斑点があるヒメカメノコテントウもアブラムシを捕食してくれます。
ナミテントウ
ヒメカメノコテントウ
クサカゲロウの幼虫はアブラムシを捕食する益虫ですが体に枯れ葉や葉のうぶ毛をまとっているのでごみのように見えます。
気温の高い時間帯は動かないことが多く、朝夕の涼しい時間帯になると活発に動き回るのが見られます。
イトカメムシは体長10mmくらいの大きさで植物の樹液を吸汁する昆虫ですが、アブラムシやアザミウマなども捕食することが知られています。
野菜の葉を食い荒らすハモグリバエは葉中で羽化するタイプと葉から抜け出た蛹が葉上や地面で羽化するタイプがいます。
気温が高い時期は短時間で幼虫が羽化するので、葉中にいる幼虫や蛹を見つけたら捕殺しましょう。
ダイコンシンクイムシはかぶやだいこんの根に侵入して食い荒らす害虫で根に侵入されると厄介な害虫です。
幼虫は卵から羽化すると葉を食害しながら、葉元から根に侵入し、侵入口を白い糸でふさいでしまいます。
根に侵入される前に葉の食害痕を見逃さないようにして捕殺しましょう。
キイロテントウはうどん粉病の菌糸を食べる菌食性のテントウムシでうどん粉病が発生した葉に集まってきます。
しかし、体にうどんこ病菌が付着している状態で動き回るので、うどん粉病を拡散しているとも言えます。
野菜を食害するイモムシは蝶や蛾の幼虫が多いのですが、カブラハバチのような蜂の幼虫もいます。
カブラハバチは黒い体色をしているので、緑の葉の上にいると非常に目立ちやすく、見つけやすい害虫です。
アリとクモの大きな違いの一つはアリは3対で6本の脚、クモは4対で8本の脚をもつということです。
アリグモはアリに似せることで外敵から身を守るなどの説がありますが、よくわかっていないのが現状のようです。
シロホシテントウはキイロテントウと同じく、うどん粉病菌を食べる菌食性のテントウムシです。
病害に関するQ&A
黒根病はカビ系の病気で土壌中の菌が伸びた根に寄生する病害で重症になると全く大きくならずに枯れてしまいます。
感染源は赤玉土などの土壌で、汚染された土壌が培養土に使われていると黒根病に感染してしまいます。
オクラをプランターで育てる場合は配合されている資材の中に赤玉土や黒土などがないものを選びましょう。
連作することで特定の病害虫の被害を受けやすくなったり、養分に偏りができて生育が不良になったりすることを連作障害と呼んでいます。
アブラナ科の野菜は連作障害を受けやすく、根こぶ病や菌核病などが連作することで発生しやすくなります。
灰色カビ病は気温が20℃くらいで涼しく、湿度の高い時期に発生しやすい病害で、果実にも発生します。
根腐れ病は地際部から病原菌が感染するので、短時間で発芽した苗を枯らしてしまいます。
水分が多い状態が続くと感染が広がりやすくなるので、症状が見られたら水やりを控えるようにします。
ジャガイモのウイルス病はアブラムシが伝搬する病気ですが、ウイルスに感染したジャガイモに潜伏した状態で残ります。
種イモの中に潜伏しているウイルスは芋の成長とともに増えて葉の成長を阻害すると大きな芋が収穫できなくなります。
ハクサイはウイルス病に感染すると大きく成長しても葉が内側に巻き込まなくなり、葉に凹凸ができて奇形葉となります。
炭疽病菌は土壌中に潜むカビ系の病害で、土壌表面の胞子が雨などで飛散することで発芽して病斑を形成します。
病斑は小さいうちは黒い斑点ですが病徴が進行すると病斑が大きくなり溶けたように腐敗が広がります。
そら豆の立枯病は根からカビ系の菌糸が侵入して、根から茎を通じて上位葉に感染が進行します。